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2026年04月05日

受験突破に求められる国語力とは?

2026年度 大阪府公立一般入試問題分析と今後の受験に向けて求められる力(国語編)

 

 

・国語C(発展)問題

▶分析

 2000字前後の論説文が2題・古文が1題・漢字や手紙の頭語-結語の知識などの言語事項・作文の大問5題構成でした。2題の論説文は、ともに昨年の文量よりも多く、主張は明確に展開されているものの、「借景庭園について」「科学者の喜びと評価(着想・構想の具象化について)」といった中学生にとっては馴染みの薄い内容で、短時間で正確な理解に至るには高度の読解力を要するものでした。

 

 古文は400字を超える長文でした。主語を問う問題は4問完答になっており、きちんと「だれが、どうした」をおさえられていなければ失点も多くなったでしょう。3問中1問が筆者の考えの理由を問う記述問題でしたが、単純に文章中の言葉を訳して書けるものではなく、非常に難度の高い出題となっています。

 

 作文は、字数に関しては例年通り300字以内という条件で、「文学作品を読むことの意義について」考えを述べる出題となっていました。ただし、ここ数年出題されていた、「提示された資料を読み取り論じる」というパターンとは違っていたため、戸惑った生徒もいるでしょう。しかし、普段から「国語について」「言葉について」「古典を学ぶ意義について」「コミュニケーションについて」など、自分の考えを深め、表現する練習をしていた受験生には、比較的書きやすい出題であったと思われます。

 

 特筆すべきは、昨年3問出題されていた語句の抜き出しが1問に減り、問いのほとんどが記述と記号になっていることです。なかでも記述は3問、24点と例年通り高めの配点となっています。字数は最大で105字以内、年々増加傾向にあります。記号問題も浅い読み取りでは正解が出ないものや深い知識が必要なものが散見されます。問題数が少ないためにひとつひとつの配点も高く、昨年以上に得点のしづらい試験であったと言えるでしょう。

 

▶求められる力

 現代文では、難解な文章の要旨を正確に読み取る力短時間で問題文の意図を理解して解く情報処理能力が求められます。選択肢問題も、各選択肢文自体の内容把握が必要となる難解なものですが、正誤を瞬時に見極められなければなりません。また、記述問題では、文章中から解答に使用できる箇所を素早く特定したうえで、必要な要素を取捨選択して指定字数内にまとめる力が必要です。

 

 一方で、古文・漢字や熟語の組み立てなどの言語事項は基本的な事柄が理解できていれば十分対応可能であったため、教科書内容の理解を疎かにせず、日頃から幅広い知識を身につけていくことが大切です。作文においては、普段から様々なことに関心を持ち、自分の考えを深めていくこと資料やデータから本質を見抜く力根拠を持って自分の意見を論理的に述べる力を身につけていくことが重要です。

 

 

・国語B(標準)問題

▶分析

 今年のB問題は、1100字程度の随筆・250字程度の古文・漢字・1600字程度の論説文・作文の5題構成でした。随筆はさほど長くもなく、出題も文脈をしっかり読みとれていれば無理なく得点できるレベルのものでしたが、論説文は文章の長さに加え、「助詞の『は』と『が』の違い」をテーマにした難解な内容で、要旨を最後まで読みとれずに問題に着手し、失点を重ねた受験生も多かったのではないでしょうか。記述も「どこを使って」「どのようにまとめるか」の練習を積んでいないと模範解答に近いものは書けそうにない、ここ数年のB問題の中でもかなりレベルの高い思考力を問う文章・設問でした。古文も長め、後半がやや難解な文章が出題されています。ただし、前半だけでも大意がとれていれば、推察して正解が出せる問題が多く、あきらめなければそれなりに得点できたと予想されます。

 

 随筆と論説文で最大55字以内の記述が2問出題され、古文でも20字以内の記述が1題出題されています。記述量は昨年よりやや増加。空欄前後の言葉とのつながりを意識しながら必要な言葉をまとめる形式の出題が多く、そういった練習が十分でない受験生は苦戦したと思われます。対して、知識・漢字などは基本的な内容を問うものが多く、教科書レベルの内容が理解できていれば無理なく解けたでしょう。

 

 作文は昨年同様260字以内の字数条件で出題されています。今年は、二つのことわざをもとに「新入生に向けるメッセージ」について自分の考えを書くというものでした。しっかりと練習を積んでいれば書きやすいものでしたが、「実際に話すように書くこと」という今までにはなかった条件が加えられていたため、新たに意識する必要がありました。その場面と新入生の立場を想起して、わかりやすく表現する力が必要だったと思われます。

 

▶求められる力

 現代文では、本文の要旨を正確に読み取り、短時間で問題文の意図を理解して解く情報処理能力が求められます。空欄補充型の抜き出し問題では、文章内容をきちんと把握したうえで、空欄の前後を参考にしながら、本文の適した箇所を素早く探し出す力が必要です。一方、文法や漢字、漢文などの言語事項は基本的な事柄を問われるため、取りこぼしのないように、幅広い知識の習得を早くから意識して学習することが大切です。また、作文においては、自分の意見を論理的に述べられるよう、普段から自分の考えをしっかり持ち、それを表現する練習が必要です。

 

▷「数学」の入試分析はこちら。

▷「英語」の入試分析はこちら。

▷「理科」の入試分析はこちら。

▷「社会」の入試分析はこちら。

 

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