今回のテーマは「電子レンジでガラスを融かす!?」~自分だけのアクセサリーをつくろう~です。授業を担当していただくのは、理科の松下和弘先生です。
普段何気なく使っているガラス。初めて作られたのは今から約5000年も前。そんな5000年前に想いを馳せながら、今回もサイエンスキッズたちが興味津々で先生の話を聞いています。
今回使ったガラスは直径約5mm、高さ4mmほどのガラスの粒。
その粒は金太郎飴のように花柄や星型などの模様があり、色も透明度も様々です。
たくさんのガラス粒の中から思い思いのガラス粒を選び、円盤状に並べて作品を作ります。
出来上がりを思い浮かべながらガラスを選ぶ姿は真剣そのもの。
気が付けば30分もたっていました!いそがなきゃ!
松下先生もみんなのセンスにほれぼれ!
思わず声をかけてしまいます。
電子レンジでどうやってガラスを融かすのか。
みんなの視線は電子レンジ横に置かれた円盤状のものに集まっています。
マイクロウェーブキルンといって、電子レンジの電波を受けて内部が800~1000度まで上昇させることができます。
写真は加熱した直後、キルンを一瞬だけ開けてみたときのものです。
高温のために赤く輝いている様子に思わず大きな歓声があがります。
ガラスは急激に冷やすと割れてしまうのでゆっくりと自然に冷却します。
完成まで少しの我慢です。
その間に登場したのが謎のボンベ。
ボンベの中には-200℃の液体窒素が入っています。写真は液体窒素を特別なビーカーに移しているときのもの。
液体窒素にとっては20℃でも高温の世界。
すぐに沸騰が始まります。
TVなどでよく見るおなじみのバラを凍らせる実験です。
硬くなったバラを握るとバリバリと砕けてしまいました。
「バラを浸けたい人!」「バラバラにしたい人!」の声の後、一斉に挙手!争奪戦となりました。
800度の高温の世界から、-200℃の低温の世界まで体験した子どもたち。
いよいよ作品の出来上がりです!ドキドキしながらふたを空けます。
次の瞬間「わぁ!」と歓声が。
自分の思い描いた作品はできたかな?
最後に金具を取り付けて完成!
手作りしたアクセサリーは愛着もひとしおです。
普段は体験できないガラスの溶融。子どもたちにとっては貴重な体験となりました。これからガラスを見る目が変わるかもしれませんね。今後のわくわく科学実験室も、身近なものに科学の眼を向けて、みんなを驚かせる授業を用意していきます!おたのしみに!