社会を独自で勉強する子の多くは、定期テスト直前に膨大な時間を費やして習ったことを思い出し、テストに臨んでいます。しかし、テストが終わると覚えた知識は頭の中から消えてしまいます。覚えた知識が短期記憶のままで、長期記憶になっていないためです。
社会の入試では、3年間で3000近い語句を正しく記憶することが求められます。そのためには、「習う→覚える→慣れる」という作業を繰り返すことが不可欠なのです。
インターネットなどの普及に伴い、子どもたちの多くは映像に慣れ、活字を見てもその情景がなかなかイメージしにくいようです。そこで、社会科では、1年生の授業でプロジェクター(電子黒板)を使います。普段なかなか見ることのできない風景を写し、歴史的な事件をイラストで再現することで、子供たちがより一層興味を持ってもらえるよう授業を展開しています。
一方で、映像では子どもたちが受け身になってしまいがちです。そこで、映像を見た後は必ずテキストでの問題演習も行います。デジタルを使うことで「習う」ことにかける時間を大幅に短縮し、「覚える」「慣れる」というアナログの作業に多くの時間をあてることが可能になります。その結果、子どもたちの頭の中に長期記憶として確実にインプットしていくことが出来るのです。
入試は紙面に自分の手で解答するアナログ形式ですから、学年が上がるにつれて少しずつ映像の量を減らしていくよう工夫をしています。まずは興味を引きやすいデジタルから入り、1年生から3年生にかけて少しずつアナログへと移行していく。このスタイルこそ、立志館ゼミナールが考える最も効率の良い授業スタイルです。